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皆様はイギリスのバッグの老舗ブランド「マルベリー」をご存知でしょうか。 今を去ること数年前、ロンドンはヒースロー空港に立ち寄った際、私は空港内のマルベリーショップで大きな型押しカーフのバッグを購入しました。 そこの店員さんは、この英語のヒアリングが大の苦手の私にも瞬時にして理解できた程の美しい発音の英語を操り、極東の非イングリッシュ圏からやってきた小娘は成程、これが世に言うクイーンイングリッシュというものかと何やら感心したものでありました。 その頃はこのマルベリー、老舗らしくトラッドなデザインのバッグばかり売り出していたのですが、去年辺りから流行りだしたミリタリーの傾向に乗って、「ロクサーヌ」なるラインナップを世に問うたのであります。 これがまた世界中のモデルやらファッションリーダーやらに持て囃され、マルベリーは古臭い老舗のイメージから脱却、一躍時のブランドとして名を馳せたのでありました。 流行に乗りやすい軽佻浮薄な極東の非イングリッシュ圏の小娘、おっと今では年増娘ですが(何かヘンだけどまあいいか)、この「ロクサーヌ」を見ていいなあ、欲しいよなあ、と思いました。 しかし、このバッグ、小さなもので11万程度、大きなものになると15万程もしますのでとてもじゃございませんがほいほい買うことは出来ません。 そんな中、フジサンケイグループの通信販売カタログ「ディノス」をぼんやり眺めていたところ、この「ロクサーヌ」に当たらずとも遠からずなデザインのバッグを見つけました。 まあ革の品質などは本物とは月とすっぽんなのでしょうが、値段が本物の十分の一以下ときたら文句は言えますまい。 という訳で、早速注文してみて届いたのが写真の品です。 値段の割にはなかなかよい品だと思っております。 ただ一つ、バッグとしてこれは困ったという難点がありました。 それは、 中の物が絶望的に出し入れし難いのです そんなことはデザインを見りゃあ分かるのですが、ついついデコラティブな外見にほだされまして肝心なことに気づきませんでした。 きっと本家本元の「ロクサーヌ」も大変出し入れがし難いのでしょう。 しかし、「物が出し入れし難い」ということは、即ち「掏摸に逢い難い」ということに違いありませんので、まあこれはこれでよしとします。 |
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