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先日、東京出張の折にこのお店のグレーのパンプスが気に入って購入した。 このお店、ここ(東京旅行記)にも書いたとおり、靴一足を買う際にも足を仔細に計測してくれるわ足型はとってくれるわとえらく懇切丁寧で少し面食らったのだが、 やはりそれだけのことをしてくれることだけあって、件のグレパン(略すな)はおろしたてのときこそ少々痛かったもののすぐさま足に馴染んで履き易いことこの上ない。 なので、昨日は同じお店の我が阪急百貨店支店にパンプスを買いに行った。 モノは既にチェック済みである。 かの店のモチーフにもなっている蝶々結びが刺繍されている定番商品らしきパンプス。 色は、これからの季節ブルーの装いが主流となる私にぴったりの上品な明るいネイビーである。 ![]() お店に入り、このパンプスを虎視眈々と(なんでだ)眺めていると、初老の上品な男性の店員さんに声をかけられた。 「これはこれはようこそおいでくださいました。いつもありがとうございます」 一瞬、執事カフェにでも迷い込んだかと思ったが (発想が飛び過ぎだしそもそもそんなものあるのだろうか。 あったら是非行ってみたいが。おっと閑話休題)、ああ、よく考えてみれば私、今日はここのグレパン(だから略すなって)を履いていたのであった。そりゃあそんな挨拶も受けるはずだ。 何はともあれ、この初老氏に件の紺色パンプスを試し履きさせて下さるようお願いする。 まずは足のサイズを測定。 身長測定器のミニ版みたいなので測ると、なんと私の足サイズは21.5cmであるとのこと。 道理で靴選びに難航する訳だわ、うんうん。 小さいサイズだわ幅広だわときた日にはそんな靴金太鼓叩いて探し回ったって見つかる分けない。 「…違います、お客様」 「??」 「お客様の足は幅広ではないですよ。寧ろ狭い部類です」 「え」 「とても甲高なのでそう勘違いなされていたのかもしれませんが、少なくとも幅広ではないです」 …ほう、そうでしたか。 当に灯台足型暗しである。 (科白のセンスがいかにもおっちゃん) そんなこんなで件のパンプスを履いてみたら、やはりしっくりくることこの上ない。 少々お値段は張るが、ただでも合う靴がないこの厄介なお御足がご満足なされる数少ない靴で、かつさらにデザインも納得行くものなのであれば致し方ない。 これはもう購入あるのみである。 購入決定後、東京でも採った足型をもう一度採っていただく。 カーボン紙様のものでラフに足型をとり、その後再度ポイントポイントを測りなおしてより詳しいデータを得るのである。 その後、初老氏は何やら私の足をかわるがわるあちらこちら押したり摘んだりして点検をおはじめになった。 「パンプスとか高いヒールとか、余りお履きにならないでしょう?」 「そーですね。しんどいですし。でも何故お分かりに?」 「いえね、足の裏に角質もないしうおの目もないし綺麗な足でいらっしゃいますから。 …足、むくみやすいでしょう?」 「そうですね…むくみが日常化してむくんだことに気づかないほどよくむくみますね」 ふむふむ。足一つ(いや二つか)でいろんなことがわかるものだ。 しかし、傍から見ていると、 小娘の元に跪き、その裸足を撫ですさっている初老の男性の図というのは少々怪しいものだ ということにふと気づき、ちょっぴり恥ずかしくなってしまったことであった。 それでなくとも己=「小娘」は袋叩きに遭いかねない程の誇張表現ではあるが。 ま、何はともあれ、そんなこんなで無事にパンプスゲット。 初老氏は荷物を店舗の外にまで運んでくれて(とはいっても店舗は2坪ほどなんだが) 見えなくなるまでぺこぺこ頭を下げてくれなすった。やっぱり執事っぽい。 で。 今日、このパンプス履いてみたんですけど。 やっぱ靴擦れはしますね 満員電車で結構悶絶した。 今、足には3箇所ほどの水脹れが発生している。 だがしかし。 きっと、2〜3回も履けばしっくりくる筈。絶対くる筈。 だって、ここの靴、本当に足のことをよく考え抜いた靴なのだから。 そうだ。そうに違いない。 そのうち足の方が靴に合うようになるさ。 #自己暗示? |
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